視点の考察

本当にストーリーが大事なのか?

人はストーリーに感動をするし、ストーリーに敬意を表す。ストーリーが持つ力は大きく、ストーリーは大事だ。

ストーリーは本来ほとんどの物事に宿っていると思う。だから世の中にあるもので物語れないものはほぼない。

そして、そのストーリーを発見し、物語る誰かがいて、僕たちはそれをストーリーとして認識し感動したりしている。つまり、物語る人の分だけストーリーは存在するということになる。

これは物事の裏に潜む論理は一つでも、その物事に対する「論理的説明」は人の数だけあるというのと同じだ。

最近、見かける商品サイトには漏れなくストーリーがついている。

人がストーリーに触れられる機会が増えることはいいことだと思う派なので、この潮流には大賛成だ。

だけど、人はすべての物事のストーリーを求めているわけではないし、感動の薄いストーリーは求めていないし、別にストーリーがなくとも、その物事に価値を感じる場合はよくある。

重要なことは、ストーリーが大事というのはそうなのだが「ストーリーよりも大事なこと」があるという前提を外したらいけないということなんだと思う。

ストーリーよりも大事なこと、それは「価値が伝わる」ことだ。要は、ストーリーがなくとも価値が伝わればそれで万事OK。

結局、ストーリーというのは価値を伝えるための一つの手段でしかないのだ。

その物事のストーリーに圧倒的な面白さや感動ポイントがあるのであれば、それを物語ることが価値を一番伝えられる方法かもしれない。

でも、圧倒的なスペックがあるにもかかわらず、それよりもストーリーを力強く推すのはなんか違う。圧等的なスペックがあるならば、それがそのものにとっては一番の価値になる可能性が高いからだ。

だから、ストーリーの力を妄信して、ストーリーを押し売りするのは優秀なストーリーテラーではないと思う。

優秀なストーリーテラーならば、コンセプトデザインも当然できるし、その上でコミュニケーションデザインもできるはず。

令和の時代になり、平成以上にストーリーに触れる機会が増えると思う。

だからこそ、常にそのものにとって「本当にストーリーが大事なのか?」という問いを持って生きていきたい。

この問いを持てている以上は、ストーリーよりも大事なことをきっと忘れることはないのではないだろうか。

今日の視点が何かの参考になったら幸いです。それでは今日はこの辺で!

ABOUT ME
田中 新吾
マーケティング会社でキャリアを積み、現在はコミュニケーションデザインという領域で活動しているコミュニケーション・ディレクターです。いつもチョコバナナのことばかり考えてます。座右の銘はI'm all ears.

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