どうも、田中新吾(@Shingo_tna)です。
巷ではタナシンとも呼ばれています。
実はここ1ヶ月間くらい、なんだか調子が優れない日が続いていました。
調子が優れないというのは体の調子ではなく、思考の調子。
ブログを書こうにもうまく思考が整理できなかったり、
ツイッターに考えていることを整理してつぶやこうと思っても、なかなか納得感のいくつぶやきができなかったり、
そんな感じの日が長らく続いていたんです。
自分にとって納得感の高いアウトプットができないので、消化不良のまま体内に溜まっていき、それらが積み重なって心を不健康にしていたような、そんな感じでした。
今はもうこの最悪の状態は抜け出したので、その時のことを客観視することができているんですが、今考えてもかなりしんどかったと思います。
そこで今回は、この一連の体験から見出した「新しい視点」について書いてみたいと思います。
結局、原因はなんだったのか?
思うに、体への刺激が不足していたんだと思います。
それっぽい言い方をしましたが、要するに「運動不足だった」ということですね。
昨年、定期的にトレイルランの大会に出ることを決め、そのために11月まではほぼ週一でそれなりの距離を走っていたのですが、11月の大会が終わってからは仕事が詰まりだしたこともあり一切走らなくなってしまっていたんです。
webサイトの大幅な改修などもあり、12月〜1月中旬は朝から晩まで本当にデスクワークづめの生活で、一切体を動かすことがありませんでした。
この体を全く動かしいてない時期と、思考の消化不良の時期が完全に重なるんです。
骨から出るはずの若返り物質が出ていない状態
偶然にも、思考の消化不良で悶々としていた時に、こんな記事を読みました。
これは、2018年1月7日放送のNHKスペシャル「人体」第三集・骨の記事で、
最新の研究により、骨は体全体の臓器を若くするための特別な物質を出しているというのが分かったという内容で、この記事は本当に目から鱗でした。
カーセンティ博士が注目しているのが「骨芽細胞」が出すメッセージ物質「オステオカルシン」。
オステオカルシンは骨の中から血管を通じて全身に届けられ、「記憶力」「筋力」さらには「生殖力」まで若く保つ力があることがわかっています。
例えばオステオカルシンがないマウスでは、位置を記憶する能力が衰えたり、精子の数が半分近くまで減少してしまうことが実験で確認されています。
骨芽細胞といえば、骨を作る細胞。その細胞が、若さを生み出す驚きのパワーを持っていることが、最新の研究で明らかになっているのです。
骨量は25歳くらいを過ぎると、加齢のために減少していきますが、それでも意識的に運動で骨に刺激を与えると、スクレロスチンの値が下がり、骨量を上げることができるのです。
骨芽細胞が活性化すれば、若さを生み出すメッセージ物質のパワーで、体全体の機能を若く健康に保つ事も期待できます。
骨は単なる棒っきれではなく、活動的に動く体を、メッセージ物質によって応援してくれる、そんな仕組みを備えた立派な臓器なのです。
つまり、思考の消化不良の原因は、運動不足なんだけれども、もっというと骨への刺激が足りていないために、活動的に動く体を応援してくれるメッセージ物質が出ていないことによるもの。ということだと思ったんです。
だとすれば、やるべきことはただ一つ。
走るなどして、骨への刺激を与えるようにすればいい。そう思ったわけですね。
骨への刺激が、良質なアウトプットを生む
ということで、また走り出しました。
まだ再開して間もないので、気のせいかもしれないですがなんか思考の調子が上がってきた感じがしています。
そして、この一連の体験をまとめたツイートがこちらです。
とても個人的な感覚なんですが、良質なアウトプットをするためには、情報を大量にインプットするだけでは足らず、肉体に対してのインプットも必要だと考えます。特に重要なのは"骨"に響くインプット。こう考えたのは、骨への刺激が少ない時期はどうしても思考がすすみにくいなと思ったから。
— 田中新吾 (@Shingo_tna) January 17, 2019
あくまで個人的な経験談なので、全員に当てはまるかどうかは不確かですが、
少なくとも僕に関して言えば、
自分にとって納得感の高い良質なアウトプットのためには、情報を大量にインプットするだけでは事足りず、それとあわせて「骨に響くインプット」を適量いれていかないとダメみたいです。
つまり、走ったり、蹴ったり、飛んだりすること。
今年のはじめにこれに気づけたのは本当によかった。
今後また同じことが起きることがないように、ちゃんと骨への刺激を加えていきたいと思う今日この頃です。
さいごに
すこし話が逸れますが、最近「意味のイノベーション」という言葉を耳にすることが増えました。
これはミラノ工科大学のロベルト・ベルガンティ教授が提唱している考え方です。
意味の時代において、アイデアを得るのは実はたやすい。「新しい意味」こそが最も難しい挑戦だ。
文中にこのような箇所がありますが、「骨」についてもまさに意味のイノベーションと言えるのではないかと思いました。
骨は長い間"体を支えるためのカルシウムの固まり"と思われていたけど、今や"若さを生み出す臓器"として大注目されている。これが意味のイノベーション。
— 田中新吾 (@Shingo_tna) January 17, 2019
今回「骨」によって救われたので、もっと骨について知りたくなり、今まさに骨関連で面白そうな本を探しているところです。
それでは今日はこの辺で!
いつもこのブログを読んでくださっている方々にとって、何かしらの参考になったら幸いです。