地域

クオリティの高い勝手が認められる。

どうも、田中新吾(@Shingo_tna)です。

巷ではタナシンとも呼ばれています。

webサイトをみてこんなに触発されたのはいつぶりだろう。この話は今年の6月のことである。

石見銀山・大森町のwebサイト。

まずは是非、サイトを見て欲しい。

トップだけでなく、メニューを開いて、隅々まで見て欲しい。

石見銀山・大森町 Omori-cho, Iwami-Ginzan Silver Mine|島根県大田市

大森町というのは、島根県は大田市の中にある一地域だ。関東に住んでいる僕が当然知るわけもなく、それは偶然、twitterで知った。

このサイトを最初に見たときに持った感想は、

え、これが自治体のサイト !?!?!?!?

素敵すぎやしないか !?!?!?!?

これに尽きる。

そして、その後こんなツイートをした。

大田市の中の一地域とは露知らず、大森町として自治が独立しているものだと完全に勘違いしていた。自治が独立している地域には、必ずその市町村のオフィシャルページが存在するから、これもそうだと思ったわけだ。

一般的な自治体のwebサイトは、トップページを開くと、グローバルメニューが目に入り、次にその地域を象徴する写真が目に入る。ニュースや注目情報が中央に配され、両脇にはコラムやバナーがあったりして、いかにも自治体という固い設えをしている。そして、とてもダサい。

勝手に公式サイトのような顔をした非公式ファンサイト

大森町のこれは、こうした自治体サイトへの印象を180° ガラリと変える。

しかし、大森町の自治が独立しているわけではない。つまり、自治体公式のサイトではないのだ。では、なぜこうしたことになっているのか?

先に紹介したツイートをきっかけに、サイト制作者とコミュニケーションをしていく中でその輪郭が見えてきた。

サイトを手がけたのは、石見銀山生活文化研究所(群言堂)勤務の松場忠さん。群言堂は知っていたが、松場さんのことは今まで知らなかった。

「え?」

「自治体を通さず勝手に作った…….!?」

以下、松場さんとのやりとりを載せておくので見てみてほしい。

ここまででわかる通り、何を隠そう大森町のwebサイトは、住民の方の想いよって勝手に作られたのだ。

勝手に公式サイトのような顔をした非公式ファンサイト。

松場さんご自身はこのように大森町のサイトを称している。そして、現在は非公式だが、地元の方が喜んでいるという事実を受け、正式に公式化を狙っているそうだ。

触発されているのは僕だけではない

大森町のサイトに関してのツイートをピックアップした。

このように僕以外にも触発されている人が多数いる。だから、誰もが認める高クオリティのサイトと言って間違いない。

「人の視点」があり「有機的」だから触発される

でも、なぜ大森町のサイトは、そこに住んでいない人まで触発するのか?

それは普通の自治体にありがちな計画者視点で考えているのではなく、人の視点で考えているからなんだと思う。

これは以前、まちづくりに対してした僕のツイートだが、大森町のサイトとそれ以外の自治体のサイトの違いと言ってもいい。

大森町のサイトは、「どういう町にしたいか」「どういう町でありたいか」が住民によって考えられ、そのことをコンセプトに据え「じゃあ、どんなwebサイトだったらいいのか」と考えられている。

だから、機能を配しているだけのサイトにならず、そこに有機性が生まれ、生命を感じる。そして、有機性があるものに対して人は無条件でポジティブな感情を抱く。

しかし、自治体からの受託仕事でこうしたプロセスを踏むのは極めて難しく、どうしても計画者視点から脱することはできない。それを十分にわかっていたから、松場さんは一住民として勝手に作ったのでしょう。

「クオリティの高い勝手」が認められる

今回の件で思ったこと。

それは、勝手という言葉は、使われる社会や時代によってネガティブな意味にも、ポジティブな意味にもなるという事である。

そして、今はクオリティの高い勝手が認められる社会や時代だと思う。

クオリティとは何なのか高めるとは何なのか、を常に考えていいと思うことを勝手にやればいいし、やらなきゃ損する。

勝手は勝手でも、クオリティが高ければ、誰かがそれを認めてくれる。大森町のサイトは、こうした時代の到来をまた一つ教えてくれた気がしている。

大森町は、自治体のオフィシャルページ担当の方には、是非とも知って欲しい事例だ。そして、まちづくりにおける有機性について、その方々が少しでも考えるきっかけになればいいなと思う。

最後に

石見銀山・大森町には暮らす宿という宿泊施設もある。

お客様の声を覗いてたら、鎌倉投信の鎌田さん、里山資本主義の藻谷さんがいて驚いた。

暮らす宿のサイトといい、大森町のサイトといい、本当にいい。

こうして触発されてしまった石見銀山・大森町をこの目で見てみたい気持ちが今もなお続いているので、調整がつけば年内、つかなければ2019年の初頭に訪れてみたいと思っている。

アクセスは、羽田空港→出雲空港→空港連絡バス→出雲市駅→電車→大田市駅→バス→大森バス停 が最短のようだが、関東からだと時間とお金も結構かかる。

そこで、大森町に行くために近々ポルカで企画を立てようと思う。大森町で見たものや感じたことを、各種SNSおよびブログにて発信することをお返しとして設定し、活動資金の一部として、支援を募ってみたい。

旅費に対してのポルカを行うのははじめてで、正直集まるかどうかさっぱり分からない。でも、いまやらなければ多分一生やらないと思うので、いまやってみようと思う。企画を見つけた際にはぜひ支援をお願いします!

石見銀山・大森町 Omori-cho, Iwami-Ginzan Silver Mine|島根県大田市

今日は大森町のサイトについてのお話でした。

それでは今日はこの辺で。

ここまで読んでくださった方々にとって、この記事が何かしらの参考になれば幸いです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

ABOUT ME
田中 新吾
マーケティング会社でキャリアを積み、現在はコミュニケーションデザインという領域で活動しているコミュニケーション・ディレクターです。いつもチョコバナナのことばかり考えてます。座右の銘はI'm all ears.

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