視点の考察

「民衆を楽しませる作品作り」に欠かせないもの。

どうも、田中新吾(@Shingo_tna)です。

巷ではタナシンとも呼ばれています。

こないだ、久々に「ハンサム」という単語を耳にした。

知り合いのおばさんが「昔はもっとハンサムだったのにね〜」と余計なことを言い出したからだ。昔の自分がハンサムだったかどうかはさておき、とりあえず体重が超増量したので今がハンサムでは無いことは自分もよく分かっており、一緒になって笑えた。ハンサムになりたい。

さて、この「ハンサム」という単語だが、現代の日常会話でほとんど使われることがないと思う。少なくとも僕の周囲ではほぼ聞くことがない(30代前半)。自分よりも上の世代では使われるかもしれないが調査もしていないので実態はよく分からない。

現代において、かっこいい男性のことを指す単語はもっぱら「イケメン」だろう。

そういえば、ハンサムという単語で思い出した記事がある。

G・クルーニー、科学的に最もハンサムな顔と証明される

古代ギリシャから伝わる美しい顔の条件「黄金の比率」の分析により「ジョージ・クルーニー」は科学的にもハンサムであることが分かったという記事だ。

これは、顔の各パーツのサイズや位置、左右対称性、それぞれのパーツ間の距離などを測定し、完璧な顔の雛形にどれだけ近いかを数値で示したもの。これに著名な男性セレブたちの顔を当てはめると、最も完璧に近いのはジョージの顔で、91.86%になるという。

2位はブラッドリー・クーパーで91.80%をマークしており、3位はブラッド・ピットの90.51%だった。さらに4位はハリー・スタイルズで、彼の数値は89.63%となり、わずかに90%ラインを下回った。5位は88.96%のデビッド・ベッカムだった。

1位のジョージも、2位のクーパーも、3位のピットもほぼ僅差とあり、順位づけする意味はどこにも無いように思う。ベッカムは個人的に好きな顔だったのだが残念ながら5位に甘んじたようだ。このことがなんだという話だが、なんでもない。ただの小ネタとして覚えておいて欲しいくらいの気持ちだ。

さて、本題に入りたいと思う。

二枚目とは聞くけれど、そもそも◯枚目ってなんだ?

いい男を表す単語はハンサムやイケメンの他にもある。「二枚目」だ。

しかし、二枚目という単語もハンサムと同じくらい馴染みがない。いやむしろハンサム以上に馴染みがないかもしれない。この単語は昔の社会では頻繁に使われていたようですけれど一体全体どういうことなのだろう。二枚目や三枚目はなんとなく耳にしたことはあるし、なんとなく意味も分かる。ということは一枚目もあるのだろうか。

などなど単語の意味を考え出したら色々と疑問が湧いたのでサクッと調べてみた。

そもそも「○枚目」というのは江戸時代、歌舞伎の芝居小屋の看板に書かれていた順番のことで。八枚目まであるんだそうだ。

・一枚目=「主役」

・二枚目=「色男」

・三枚目=「道化(お笑い担当)」

・四枚目=「中軸(まとめ)」

・五枚目=「敵役」

・六枚目=「憎めない敵役」

・七枚目=「巨悪」

・八枚目=「座長(元締め)」

このように八枚目まできちんと役割が振られている。

「二枚目=イケメン」であるとして耳慣れしていると思うが、二枚目には実はニュアンスがあって「いまいち頼りにならないけれど色男」という意味だそう。そう考えるとむしろ一番のイケメンは「一枚目」なのかもしれない。なんてったって「ヒーロー」だから。

さらに、もう少し現代風の解説を加えると、一枚目〜四枚目が「仲間」で、五枚目〜七枚目が「悪役」。

六枚目に関しては最初は敵役だけど後々で仲間になるという設定。七枚目はラスボス。急にファイナルファンタジーネタを出すが、7で言うところの「セフィロス」となる。そして、八枚目は座長で、いわゆる「スポンサー」という役割だ。

「二枚目」はイケメンという認識だったが、いまいち頼りにならないイケメンなのだと知って少しだけ驚いた。

民衆を楽しませる作品作りに欠かせないもの

※ここから先は「わかる人」向けの内容です。

この◯枚目という歌舞伎役者の役割を、大好きな「仮面ライダー」に当てはめて考えてみた。そうすると「面白いこと」が分かってきた。それは「最初は役割に不足があるが、物語の終盤に近づくに連れて役割が満たされていく」ということだ。

最近の仮面ライダーは、3部構成で話が展開していくのが定石となっている。最初のフェーズは「主人公が自分を知る」、次のフェーズは「大切な仲間ができる」、そして最後が「巨悪との戦い」だ。

ざっくり言うとこんな感じなのだが、最初のフェーズでは、主人公にとっての五枚目(敵役)だったものが、最後のフェーズでは三枚目(道化)になるなどして、最初は不足していた役割を埋めていっているのだ。そして、作品の終了が近いところまでくると、ほぼすべての◯枚目に役割を当てはめることができるようになっている。

これには正直驚いたが納得感がある。感動もした。観ている人にしかこの感動は伝わらないのだが、それでも構わない。この感動は、図解をすることでより分かり易く伝えることができる気がするので、機会があればしてみたいと思う。

唯一、仮面ライダー作品で足りない役割は、「ヒロイン役(女性)」がいることくらいだ。ちなみに、最新作の仮面ライダービルドではヒロインが二人もいる。メインのヒロイン(みーたん)とサブのヒロイン(沙羽さん)で、いずれも可愛い。

こうして僕は、現代にも通づる歌舞伎の役割表は「民衆を楽しませる作品作りに欠かせないもの」なのかもしれないという仮説を持つことになった。例外も多いかもしれないが、目線の一つとして大切にしていきたいと思う。

さいごに

この前、こんなツイートをしました。

自分の身の周りにあるもの、起きていることはすべてが前提として「他人事」だと思う。それらをどうやって「自分事」に変換していくかが「人生」である、という考え方があると思う。持っている人生観は一つでなくていい。

他人事を自分事に変換する術は、すでに自分事になっているものを使って換えていくのが最も効率がいい。たとえば、このツイートの通り、僕にとっては「企画」は、自分事へ換える変換器の一つになっている。

そして、変換器は別に好きなものや好きなことでもいい。僕にとっての仮面ライダーのようにである。

それでは今日はこの辺で!

ABOUT ME
田中 新吾
マーケティング会社でキャリアを積み、現在はコミュニケーションデザインという領域で活動しているコミュニケーション・ディレクターです。チョコバナナが好物です。

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